私がダンスの世界に足を踏み入れたのは35年前。
実はこの時既に若者は社交ダンスから離れていました。
当時はディスコダンスが流行り、若者はそこでダンスを楽しみました。
社交ダンスの全盛は昭和30年代。50年以上前になります。
ダンスパーティーは男女の出遭いの場です。
その頃のダンスパーティーの会場は独身の若い男女で溢れていました。これが本来の姿です。
その頃の若者が、子育てを終えてダンスを再開したのが、私がダンスを始めた頃、第2次ダンスブームです。ただし、独身の男女ではありません。
男女の出逢い、というよりダンスを楽しみました。
サークルは大人数で、競い合ってダンスを習ったのではないでしょうか。
もっと上手に、とダンス教室にも生徒として流れて来ました。
そのダンスファンも今は80才になります。引退してしまうと、後継者がいません。
ダンスサークルは解散し、ダンス教室からは生徒がいなくなります。
このままダンスは無くなってしまうのか?とダンス関係者は心配しています。
今は、男女の出逢いの場は沢山あるので、若者がダンスで盛り上がる、というのは難しいでしょう。
けれども、女性が男性と同等に社会に進出し、女性の立場が変わってきました。
独立していますので、自由にダンスを楽しむ事が出来る環境が整いました。
ダンスの相手をしてくれる男性のいるお店で、ダンスを楽しむ、というダンスホールスタイルが流行りです。
第3次ブームとなるのか。
本来の社交ダンスの姿ではありませんが、女性が強くなった今時のダンス産業になるのも、我々の生き残りの方法かと思います。